法人向け福利厚生とは?中小企業が制度を選ぶときのポイント

結論からお伝えすると、法人向けの福利厚生は「豪華さ」ではなく「従業員に実際に使われるかどうか」を基準に選ぶと失敗しにくくなります。制度をそろえること自体が目的になってしまうと、コストばかりかかって誰も使わない、という残念な結果になりがちだからですね。この記事では、はじめて福利厚生を見直す中小企業の経営者や人事担当者に向けて、福利厚生の種類や選び方のポイントを、できるだけ具体的に整理してお伝えします。

うちも福利厚生を見直したいんだけど、種類が多すぎて何から選べばいいのか正直よく分からなくてさ。

その気持ち分かる〜。うちは「実際にみんなが使うか」を基準にしたら、ムダな制度を選ばずに済んだよ。

そもそも福利厚生とは?法定と法定外の違い

福利厚生とは、給与や賞与といった基本的な報酬とは別に、企業が従業員やその家族に提供する支援やサービスの総称です。大きく「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分かれます。法定福利厚生は健康保険や厚生年金、労災保険など、法律で企業に義務づけられているものです。一方の法定外福利厚生は、企業が任意で用意するもので、住宅手当や健康支援、特別休暇、食事補助などが当てはまります。会社の個性や姿勢がはっきり表れるのは、この法定外福利厚生のほうなんですね。

種類内容の例特徴
法定福利厚生健康保険・厚生年金・労災保険・雇用保険など法律で義務づけられている
法定外福利厚生健康支援・住宅手当・特別休暇・食事補助・自己啓発支援など企業が任意で用意する(差別化できる部分)

なぜ今、中小企業ほど福利厚生の見直しが必要なのか

医療費の増加を示す医師とグラフ

人手不足や採用難が続くなかで、給与の引き上げだけで人材を確保し続けるのは、正直なかなか難しくなっています。物価が上がっている影響で、せっかく賃上げをしても手取りの実感が伴いにくい、という声もよく聞きますよね。そこで注目されているのが、従業員の健康や生活を支える福利厚生です。とくに中小企業は、限られた人数で組織を回していることが多いため、一人ひとりが健康で長く働けるかどうかが、そのまま経営に響いてきます。だからこそ、大企業以上に福利厚生の見直しが効いてくる場面が多いのです。

実際、2026年の福利厚生の人気ランキングでも、人間ドックや健康診断などの「ヘルスケアサポート」が上位に入っています。健康に関する支援は、年代や職種を問わず多くの従業員にとって身近で、導入のハードルも比較的低いと言われています。まず何から手をつけようか迷ったら、健康支援から検討してみるのは理にかなった選び方だと思います。

中小企業が制度を選ぶときの5つのポイント

会議室で法人向け福利厚生について話し合う経営者と人事担当者

数ある福利厚生の中から自社に合うものを選ぶときは、次の5つの視点で考えると整理しやすくなります。ひとつ目は、従業員のニーズに合っているかどうかです。子育て世代が多いのか、健康を気にする年代が多いのかで、喜ばれる制度は変わってきます。ふたつ目は、実際に使われるかどうか。せっかく導入しても、手続きが面倒だったり対象者が限られていたりすると、利用されないまま形だけの制度になってしまいます。

3つ目は費用対効果で、予算に見合っていて、無理なく続けられるかどうかを見ます。4つ目は運用の手間です。担当者の負担が大きすぎる制度は、どうしても長続きしません。そして5つ目が、採用や定着でアピールできるかどうかです。求人票や面接で「従業員を大切にしている会社です」と自然に伝えられる制度は、それ自体が採用の武器になります。この5つを意識するだけで、候補をかなり絞り込めるはずです。

ポイント

「豪華な制度」より「多くの従業員が日常的に使える制度」を選ぶことが、福利厚生を無駄にしない一番のコツです。導入前に、実際に使う従業員の目線で一度シミュレーションしてみると失敗が減ります。

「パッケージ型」と「カフェテリア型」どちらを選ぶ?

福利厚生サービスには、大きく「パッケージ型」と「カフェテリア型」の2つのタイプがあります。パッケージ型は、あらかじめ用意されたメニューをまとめて利用できるもので、コストや管理の手間を抑えたい企業に向いています。導入がシンプルなので、はじめての福利厚生としても選びやすいですね。一方のカフェテリア型は、従業員がポイントの範囲で好きなメニューを選べる仕組みで、自由度が高いぶん、オリジナリティのある福利厚生をつくりたい企業に向いています。

どちらが正解ということはなく、自社の規模や、担当者がどれくらい運用に時間を割けるかによって選び方が変わります。まずはパッケージ型でシンプルに始めて、社内に定着してきたら選択肢を広げていく、という進め方も現実的だと思います。

健康支援型の福利厚生という選択肢

オフィスで打ち合わせをする企業のチーム

健康支援って、健康診断をやってればもう十分なんじゃないの?

それがね、健診は年1回の「点」の取り組みだから、日々の習慣づくりまではカバーしきれないんだよね。

近年とくに関心が高まっているのが、従業員の健康づくりを支える健康支援型の福利厚生です。健康診断はもちろん大切ですが、あくまで年に1回のタイミングで体の状態を確認するものです。日々の生活習慣づくりや、がんなど特定の病気に目を向けた確認までを常にカバーできるわけではありません。そこを補うように、リスク検査や運動習慣づくり、ポイントによる生活支援などを組み合わせるサービスが増えてきました。

たとえば当社がご案内しているPremiumまも〜るも、この健康支援型にあたります。がんリスク検査、検査結果に応じたがんドック受診サービス、歩数に応じてポイントが貯まる健康アプリ、貯めたポイントを使えるショップを組み合わせ、健康支援と生活支援を一体で届けられるようにしています。「検査して終わり」で終わらせず、日常の健康づくりにつなげられる点が特徴ですね。

給与だけに頼らない「第三の賃上げ」という考え方

福利厚生を充実させて従業員の健康や生活を支える取り組みは、「第三の賃上げ」と呼ばれることもあります。基本給を上げる第一の賃上げ、賞与で還元する第二の賃上げに対して、福利厚生という形で実質的な豊かさを届ける、という考え方です。給与そのものを増やすわけではありませんが、賃上げの原資を確保しづらい中小企業にとっては、現実的な選択肢になり得ます。

ただし、福利厚生費や税務上の取り扱いは、制度の内容や契約の形態によって変わります。「これを入れれば必ず節税になる」といった断定的な説明は避けて、実際の取り扱いは税理士や社会保険労務士などの専門家に確認することをおすすめします。

導入前に確認しておきたいこと

パソコンで資料を確認する経営者

福利厚生を導入したあとで「思っていたのと違った」とならないように、契約前にいくつか確認しておくと安心です。具体的には、対象になる従業員の範囲、初期費用や月額などの料金、最低契約期間や解約の条件、そして健康に関わるサービスなら個人情報の取り扱いなどですね。とくに健康支援型のサービスでは、検査結果などの情報を会社がどこまで扱うのかを事前にはっきりさせておくと、従業員への説明もスムーズになります。

以前、ある中小企業の人事のご担当者から「制度は立派なのに、誰が提供元で誰に相談すればいいのか分からず、社内で説明できなかった」というお話を伺ったことがあります。提供元と、案内や導入支援を行う代理店の役割分担を最初に整理しておくだけでも、こうしたつまずきはかなり防げます。

よくある質問

福利厚生は何人くらいの会社から導入できますか?

サービスによって異なりますが、数名規模から利用できるものもあります。対応人数や条件はサービスごとに違うため、気になるサービスに直接確認してみると安心です。

福利厚生を入れると本当に採用や定着に効果がありますか?

効果を保証できるものではありませんが、従業員を大切にする姿勢が伝わり、採用や定着の後押しになるという声は多く聞かれます。制度そのものより、使われて実感されることが大切です。

健康支援型の福利厚生は費用が高くなりませんか?

加入人数や契約条件によって料金は変わります。状態によって判断が変わるため、まずは見積もりを取って比較してみるのがおすすめです。

健康支援型の福利厚生「Premiumまも〜る」

NESTI INNOVATIONのロゴ

福利厚生は「導入すること」がゴールではなく、「従業員に使われ、企業の姿勢が伝わること」に意味があります。自社の課題と従業員のニーズを整理し、無理なく続けられる制度を選んでいきましょう。もし健康支援型の福利厚生に興味が出てきたら、合同会社NESTI INNOVATIONでは、宮城・東北を中心に、法人向け福利厚生「Premiumまも〜る」のご案内や導入支援を行っています。何から始めればよいか分からないという段階でも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。